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バングラデシュ
(公開日:2021.03.31)

ロヒンギャ難民キャンプ大規模火災−1万3,000人以上の子どもたちが失う教育の機会

 
2021年3月21日にバングラデシュ・コックスバザールにあるロヒンギャ難民キャンプで大規模な火災が発生しました。この火災により163ヶ所の学習センターが焼失し、1万3,226人の子どもたちが教育を受けることができなくなっています。

大規模火災の影響で1万3,000人以上の子どもたちが教育を受けられない

セーブ・ザ・チルドレンは、これらの施設の再建には3ヶ月以上かかると見込んでおり、ロヒンギャ難民の子どもたちの学習にさらなる遅れが生じる懸念があります。セーブ・ザ・チルドレンが運営する学習センター18ヶ所も、今回の火災により焼失し、本や教材などすべてが失われました。

また、セーブ・ザ・チルドレンのメンタルヘルスチームは、この火災の影響を受けた子どもたちを支援しています。子どもたちのなかには食事や遊ぶことを嫌がったり、眠れなかったり、目を覚まして想像上の火災から逃げ出す子どももおり、子どもたちのメンタルヘルスに深刻な影響が及んでいると話します。

セーブ・ザ・チルドレンのパートナー団体と活動するロヒンギャ難民の教員は、次のように語ります。

「私も妻も、学習センターで教員をしていますが、火災は恐ろしい体験でした。子どもたちの悩みを聞いたり、一緒に過ごしたりしてきた場所は失われ、自分たちの持ち物、本やノート、黒板、教材などすべてが焼失しました。

子どもたちは、強いストレスを抱えていると思われます。私たちは、生徒を元気づけるために毎日訪問し状況を把握していますが、子どもたちはほとんどの時間極度の空腹状態に置かれ、衣類を必要としている状況のため、勉強の話はしていません。火災で他のキャンプに避難した人たちは、いま元のキャンプに戻ってきており、防水シートの下で夜を過ごしています。

いつになったら学習センターが再建されるのか、誰が支援してくれるのか、どうやってこの苦しみを乗り越えていけばよいのか分かりません。」


火災で焼けてしまった教科書

セーブ・ザ・チルドレン バングラデシュ事務所所長オンノ・バン・マネンは、以下の通り訴えます。
「限られた地域に大勢が暮らす難民キャンプでは、この163ヶ所の学習センターは、子どもたちが安心して学んだり、遊んだりすることができる重要な場所です。特に、文化的背景や暴力を受ける恐れから親が自宅から外に出ることを許可していない思春期の少女にとっては、安心・安全に過ごすことができる場所は大切です。現在、1万3,000人以上の子どもたちにとって、教育や、こうした安心・安全な場所は完全に手が届かないものとなっています。

ロヒンギャ難民の子どもたちは、すでに教育が中断されていますが、さらに遅れをとることになります。難民キャンプで4年近く過ごしていますが、子どもたちの難民キャンプにおける学習はバングラデシュでもミャンマーでも公式に認められておらず、修了認定を受けることもできません。教育を受けるという子どもたちの希望は文字通り燃え尽きてしまいました。

現在、私たちが優先しているのはより良い復興(build back better)です。ロヒンギャ難民の人たちをさらなる被害から守るために、より頑丈で耐火性の高い素材で学習センターを再建すること、また包括的な避難計画の策定も求めています。そして、子どもたちが、より質が高く、また公式に修了認定がなされる教育を受けられるよう要請します。」

セーブ・ザ・チルドレンは、緊急の食料支援、子どもたちが安心・安全に過ごすことができる空間である「こどもひろば」20ヶ所の設置や、子どもたちに対する心理的応急処置の提供を行っています。また、学習センターが再建されるまでの間、仮設テントを使って学習支援が再開できるよう、パートナー団体とともに準備を進めています。




 

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