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モンゴル
(公開日:2025.10.30)

【モンゴル】幼稚園のバリアフリー改修工事と発達支援教室の整備が完了

 
セーブ・ザ・チルドレンでは、モンゴルのウランバートル市・セレンゲ県・バヤンホンゴル県において、インクルーシブな乳幼児の発達支援推進事業の2年目に取り組んでいます[i] 。2025年10月21日には、活動の一環として取り組んだ幼稚園のバリアフリー改修工事と発達支援教室の整備が完了し、完成記念式典を行いました。

モンゴルにおける乳幼児発達支援の課題
この事業では、乳幼児期の子どもたちが、住んでいる地域で発達に必要な支援を受けられるよう、家庭保健センター、幼稚園、そして支部委員会の人材育成と施設の環境改善を行っています。

事業を開始するにあたってセーブ・ザ・チルドレンが行った調査では、以下のような課題が明らかになりました。

家庭保健センター:乳幼児健診を受けるべき子どもの約6割しか受診できていない。特に、発達の遅れや障害の可能性が見過ごされ、対応が遅れてしまっている。また、センターでは、乳幼児健診に必要な器具が不足しており、健診に関する医師の理解にも限りがある。
幼稚園:子どもの発達の遅れや障害などに対応した、一人ひとりに合わせた支援が行われておらず、子どもの発達を促す玩具や教材なども不足している。
家庭保健センター、幼稚園共にバリアフリーの設備がなく、乳幼児期の特性および障害のある子どもに配慮した設計になっていない。
地区・県の支部委員会:子どもの発達の遅れや障害を早期に発見し、支援につなげる役割を担う支部委員会において、就学支援を含む包括的な発達支援計画を策定する体制が十分に整っていない。
※本情報は、当団体が調査を実施した複数の施設から得られたもの

これらの課題への対応として、関連する施設に対する支援を行ってきました。


バリアフリー改修工事と発達支援教室の整備が完了
2025年7月から開始した、家庭保健センターおよび幼稚園の施設のバリアフリー改修工事と機材譲渡が9月に完了しました。2025年10月21日には、支援をした幼稚園の1つで完成記念式典を行いました。式には、在モンゴル日本国大使館梅田隆二等書記官、バヤンズルフ地区教育局長および専門家、地区知事、幼稚園の関係者が出席しました。



幼稚園での完成記念式典


幼稚園の園長は、「本事業において、幼稚園教員と保護者への研修、教育方法の支援、そして特別なニーズを持つ子どもが教育を受けるために必要な教材や玩具の提供など、包括的に支援を受けています。今後、私たちの幼稚園では子どもの健やかな成長のために尽力していきます。」と、話しました。

在モンゴル日本国大使館の梅田氏からは、「供与された設備・物品がただ供与で終わるのではなく、障害の適時発見および適切な支援のためにしっかり活用されることを期待します。日ごろから子どもと接する幼稚園の皆さまにおかれましては、本事業の掲げる目標達成のために大変重要な役割を担っています。セーブ・ザ・チルドレンとともに、真摯に事業活動に取り組んでいただいていることに、この場を借りて感謝申し上げます。」とあいさつがありました。

幼稚園では、「子ども発達支援教室」を設置し、子どもたちの発達を促す本や玩具などを提供しました。この教室は、教員が子どもたち一人ひとりの発達に合わせた教材を用意するリソースルームとしての役割に加えて、必要に応じて子ども一人ひとりへのサポートを行う場としても活用します。



発達支援教室の玩具の使用法に関する説明を受ける梅田書記官


さらに、施設のバリアフリー改修工事も行いました。幼稚園の子ども用洗面台、トイレの改修、階段への手すりの設置、入口へのスロープ設置などにより、子どもたちをはじめとする、幼稚園の利用者の物理的な障壁を軽減し、より安全に過ごせる環境を整えました。


 
      子どもがつかめる高さの手すりを設置            幼稚園前にスロープを設置



今後、これらの施設や備品を効果的に活用するための実践的な研修を行い、さらなる人材育成と施設の環境改善に力を入れ、包括的な乳幼児支援を進めていきます。

本事業は外務省「日本NGO連携無償資金協力」によるご支援と、個人・法人の多くの皆さまのご寄付により実施されています。


報告:海外事業部 加藤笙子

 

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