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緊急支援
(公開日:2025.06.04)

ミャンマーの被災地に住む何千人もの子どもたちが、学校のない新学期を迎える

 
ヤンゴン、2025年6月2日 – ミャンマー全土で何万人もの生徒が今日、暑くて混雑した仮設学習スペースで勉強を始める予定です。しかし3月の壊滅的な大地震で被害を受けた2,500校以上の学校がまだ再建されていない状態です[1]。



地震によって傾いた学校を竹で支えている様子(ミャンマー・シャン州)


ジン・ピョーさん(10歳)は、大地震で自宅と学校が崩壊したのを目の当たりにし、ミャンマーで新学期が始まる今、地震で失われた地域の学校を再建したいと願っています。

ジン・ピョーさんは現地のセーブ・ザ・チルドレンスタッフに次のように語りました。「もし私に魔法の力があったら、家や学校を以前の状態に戻すでしょう。そして友だちに喜んでもらいたいです。今では、友だちの中には一緒に遊んでいても楽しみを感じないという子どももいます。学校に戻るのを恐れている友だちもいます。
もし学校に戻れるチャンスがあれば、教室を掃除して、誇らしげに学校の制服を着ます。」


ジン・ピョーさん(10歳)と母親のダウ・シュエさん


セーブ・ザ・チルドレンは、子どもたちが学習を続けるための学用かばん、文房具、Tシャツなどの学用品を提供し、ジン・ピョーさんの村を支援しています。また、ジン・ピョーさんと彼の暮らすコミュニティに、食料や清潔な水などの命を守る必需品を提供し、 子どもたちが遊び、精神保健・心理社会的支援を受け、再び子どもらしくいられる安全な空間を設置しました。

3月の地震以前から、ミャンマーにおける人道支援のニーズの規模は、すでに過去最高に達していました。紛争と気候変動による災害により、すでに630万人の子どもたちが人道支援を必要としています。[2]

セーブ・ザ・チルドレン・インターナショナルのシニア・ヒューマニタリアン・ディレクターであるアブドゥラマン・シャリフは、次のように述べています。
「ミャンマーの危機が甚大であるにもかかわらず、国際社会の対応は不十分です。ミャンマーが経験しているような危機下において必要なのは、子どもたちの命を守る支援ですが、教育はまさに子どもたちの命を守るものです。教育は、安全な空間で子どもたちを守り、安心感を与えてくれます。

国際社会が協調して継続的に取り組み、被災した子どもたちや家族がいまだに直面している多面的な課題に対処する必要があります。彼らを忘れてはなりません。」

地震の被災地に住む子どもたちや家族は、食料や飲料水、避難所へのアクセスなどの緊急ニーズに加えて、緊急の教育支援を引き続き必要としています。

セーブ・ザ・チルドレンは1995年からミャンマーで活動しており、命を守る医療、食料、保健・栄養、教育、子ども保護の事業を実施しています。

セーブ・ザ・チルドレンとパートナー団体は、ミャンマーの地震被災地のほとんどに拠点を置き、24時間体制で支援活動を行い、子どもたちや家族に必要不可欠な救援物資を提供しています。また、子どもたちが遊び、精神保健・心理的社会的支援を受けられる安全な空間も設けています。


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【脚注など】
[1] https://www.unicef.org/media/171111/file/Myanmar-Flash-Update-No.13-(地震),-16-May-2025.pdf
 
[2] https://reliefweb.int/report/myanmar/myanmar-earthquake-hnrp-flash-addendum-issued-april-2025




















 

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