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中東
(公開日:2026.10.11)

【レバノン】軍事攻撃開始から半年間で約1,300人の子どもが犠牲に、1日平均7人以上

 
2026年3月以降、レバノンでイスラエル軍による大規模な軍事攻撃が激化してから半年が経ちました。この間に、約1,300人の子どもが命を落とす、または負傷しました。これは、1日平均7人以上の子どもが犠牲になっている計算です。
今回の攻撃の激化により、避難を余儀なくされた人はピーク時には100万人を超えました。多くの人々が、今も自宅に戻ることができずにいます。


セーブ・ザ・チルドレンの活動に参加するレバノンの子どもたち


2026年6月にいわゆる「停戦」が発表されたものの、レバノンの子どもたちが直面する危機は終わっていません。現在も国内全土で約34万8,800人が避難生活を続けており、いつ自宅に戻れるのか、今後の生活をどう立て直していけるのか、先の見えない状況が続いています。

2026年3月2日以降、イスラエル軍による空爆で、少なくとも4,348人が命を落とし、1万2,300人が負傷しました。このうち、少なくとも257人の子どもが亡くなり、1,039人の子どもが負傷しています。レバノン公衆衛生省によると、6月19日のいわゆる「停戦」発表後も、空爆で少なくとも355人が命を落としています。さらに、レバノン南部では、残されたクラスター弾の爆発により、子ども1人が亡くなりました。

避難民の多いレバノン南部では、イスラエル軍による軍事作戦が続いているため、国境地域にある約55の村への立ち入りが現在も制限されています。多くの人々が、自分たちの村や家が破壊されるのを目の当たりにしました。

故郷に戻ることができた家族にとっても、以前のような暮らしを取り戻すことは容易ではありません。家屋や地域のインフラが損壊・破壊されているほか、子どもたちは学校や病院をはじめとする、生活に欠かせないさまざまなサービスを十分に利用できない状況に置かれています。

教育への影響も深刻で、10万人以上の子どもが教育を受けられなくなるおそれがあるとされています。
レバノン教育・高等教育省が全国で実施した調査によると、過去半年間で340校が損壊または破壊されました。学校の復旧に向けた緊急の対応が行われなければ、少なくとも10万人の子どもが次の学年に学校へ通えなくなるおそれがあります。また、給水関連施設への被害により、レバノン南部では70万人以上が影響を受けています。さらに、南部では4万1,000戸以上の住宅が損壊または破壊されています。

セーブ・ザ・チルドレン・レバノン事務所代表のノラ・イングダルは、次のように訴えます。
「子どもや若者たちが先の見えない状況に置かれ続けている姿を見るのは、本当につらいことです。国際社会から見放され、自国の運命の中に取り残されているかのようです。

私自身、子どもたちと直接話す中で、彼らが語る一つひとつの出来事から、彼らの感じている悲しみや苦悩が伝わってきます。子どもたちは自分の家や友だちを恋しがっています。避難生活が続く中、生活を再び立て直すこともできずにいます。
避難を余儀なくされた家族が、安全に、そして尊厳を保ちながら自宅に戻れるようにしなければなりません。いつまでも避難生活を続けるのか、それとも家が破壊され、必要なサービスもなく、安全も保障されていない地域へ戻るのか。そのような選択を家族に迫るべきではありません。

レバノンには、確実で持続的かつ包括的な停戦が必要です。子どもたちは、生活を立て直すために必要な環境が整うのを待ちながら、さらなる暴力の脅威にさらされ続けるべきではありません。紛争が長期化し、学校に通えない期間が長くなればなるほど、子どもたちが学校に戻れなくなる可能性も高まります。

すべての紛争当事者は、子どもを含む市民、民間インフラ、人道支援従事者の保護など、国際人道法上の義務を守らなければなりません。国際社会は、攻撃や避難、帰還への制限、民間インフラの破壊が、レバノンの子どもたちにとっての『日常』となることを決して許してはなりません」

セーブ・ザ・チルドレンは、今後の復旧・復興において、子どもたちのニーズを最優先にすることを求めています。学校や医療施設、給水設備をはじめとする必要不可欠なサービスを再建する際には、安全に利用できることはもちろん、障害のある子どもや、サービスを利用するうえでさまざまな障壁に直面する子どもたちが取り残されることのないよう、誰もが利用しやすい環境を整える必要があります。

セーブ・ザ・チルドレンは、1953年からレバノンで活動しています。現在、パートナー団体や現地当局と連携しながら、特に支援が届きにくい南部地域などで、以下の支援を行っています。

・避難を余儀なくされた人々への生活必需品の配布
・子どもたちへの精神保健・心理社会的支援
・子どもや家族を対象とした不発弾の危険性に関する啓発
・安全な水や衛生設備へのアクセス確保
・南部の支援が届きにくい地域への生活必需品の提供

長期化する暴力と避難生活は、子どもたちの安全だけでなく、教育や心身の健康、そして未来にも深刻な影響を及ぼしています。セーブ・ザ・チルドレンは、すべての子どもが安全に暮らし、学び、将来への希望を持てるよう、引き続きレバノンで支援活動を続けていきます。

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