セーブ・ザ・チルドレンは子どもへの支援を届けるにあたり、多くの企業との連携を行っています。
ご支援をいただいている企業の皆さまには、活動に対する理解を深め、エンゲージメントを高めていただくことを目的として、従業員の方々にご参加いただけるボランティアプログラムを用意しています。

今年も2025年7月2日から11日までの間、「夏休み 子どもの食 応援ボックス」の梱包・発送作業のボランティアに35社より150人以上の従業員の方々にご参加いただきました。

「子どもの食 応援ボックス」は、セーブ・ザ・チルドレンが2020年より長期休暇中の子どもたちの食の改善を目的として行っている取り組みで、食料品や日用品などを詰めた箱を、毎夏・冬に5,000世帯ずつ、計1万世帯にお届けしています。これらの商品は、企業の皆さまからのご提供（2025年夏の応援ボックスは、23社から38種の商品をご提供いただきました）、および個人・法人の皆さまからの寄付金で購入しています。



食料品の梱包をはじめ、同梱するパンフレットや文具などのパッケージング作業、中箱の作成、段ボール整理、運営サポートなど、今回もさまざまな作業にボランティアの皆さんのご協力をいただきました。

参加者には事前にオリエンテーションを通じて活動の趣旨をご理解いただき、子どもにとって安心・安全な組織・事業づくりのための行動規範「子どものセーフガーディング」の説明も聞いていただいたうえで、参加いただいています。3時間半の作業時間中、一生懸命に取り組んでくださり、沢山の応援ボックスを準備することができました。

また、同時に複数の企業の方々に参加いただいているため、休憩時間には、「わが社の一押しサステナビリティ活動」を紹介いただくなどして、企業同士のコミュニケーションをとっていただく機会もつくりました。参加者同士でいろいろな情報交換をされる姿も見られました。

ボランティア参加者からは、毎回多くの好評をいただいており、今年も以下のような声が届いています。

(個人や企業が特定されないような形で、事後アンケートにていただいた声を抜粋しています。）

「今回箱詰めしたBOXが届いたときの子供たちの反応がただただ楽しみです。有意義な活動に参加させていただき感謝いたします。」

「子供たちに、どのようなものが届いているのか、それらがどのように準備されているかを直接作業に関わることで、より現実的なものとして理解することが出来ました。会社に持ち帰り、職場で会話することなどで、周囲にも、より身近なものとして感じてもらえると思います。貴重な経験をさせて頂き、ありがとうございました。」

「私自身小さな子供がいるため、他人事ではない意識はあったのですが、子育ての中、ボランティア活動の時間を取ることができなかったので、今回、従業員ボランティアとして参加する機会を頂き、本当にありがとうございました。」

「応援ボックスが届いて、開けたときのうれしそうな顔を想像しながら、心を込めて梱包しました。このような機会をいただき、ありがとうございました。また、来られていた他社の方ともお話しすることができ、みなさん同じような悩みや難しさを抱えていることを実感しました。会社としても、どのように支援できるかを考えるきっかけになりました。」

「初めての参加ということもあり最初はちょっと固くなっていたのですが、スタッフの皆さんは明るく親切丁寧、参加されたボランティアの皆さんもフレンドリーで、楽しく作業することができました。集中力を要する作業で脳が汗をかいたのか、終了後は頭の中がすっきりしてさわやかな気持ちになりました。」

「実際に支援を必要としている方々の元へ配送される応援ボックスを作り上げるプロセスに関われ、より活動や社会課題を身近に感じることができました。また、今回は様々な部署の同僚と参加でき、新たな問題意識をそれぞれ持ち、さらにはチームビルディングにもつなげることができました。」

セーブ・ザ・チルドレンは、企業や従業員の方々との交流が、新たなパートナーシップを生み出し、長期的な社会課題解決に一緒に取り組む一助となることを願っています。今後も、企業の皆さまと長期的なパートナーとして連携し、子どもたちの課題解決にともに取り組むべく、対話や相互理解の促進、信頼関係構築に力を入れていきたいと考えています。