アドボカシー(公開日:2025.05.22)
Jリーグの柏レイソルとともに「子どもの権利授業」を実施しています
この授業では、子どもたちとレイソル選手が教室で一緒に参加し、セーブ・ザ・チルドレン制作のアクティビティ教材を使って、グループワークや意見交換を交えながら進行します。アクティビティ教材は、子どもたちの学習状況に合わせて実施校の先生方と選び、複数のアクティビティを組み合わせることもできます。
<授業例> 2つのアクティビティ教材を組み合わせた例
はじめに(5分):「子どもの権利」、聞いたことはありますか?
レイソルとセーブ・ザ・チルドレンの連携紹介、選手の自己紹介
アクティビティ1(15分):「私は何の権利でしょう?」
たくさんある子どもの権利を1つずつ、ジェスチャーや言い換えで表現し、どの権利かを当てるゲーム型のアクティビティ。子どもの権利の全体像を楽しく知ることができ、初めて学ぶ人向きです。
アクティビティ2(20分):「実は毎日の生活とつながっている!」
今日自分がしたこと・行った場所を思い出し、それらとつながりのある子どもの権利を探してみるアクティビティです。日常生活に引き付けて、子どもの権利を少し身近に感じることができます。
全体共有(10分):子どもたち・先生たち・選手たちと意見交換
子どもの権利を学んでみて思ったこと、気づいたことをクラス全体で共有します。


<子どもたち・先生たちの声>
「これも子どもの権利なんだ!というのがたくさんあって驚きました」(小学6年生)
「レイソルの選手の人とふれあいながら学べたのが楽しかった」(小学6年生)
「身近なことでもすべて、子どもの権利に関わっていることを知った。柏レイソルの方たちの取り組みについても知りとても素敵だと思った」(小学6年生)
「今日の授業は子どもたちの心に残ると思う。何年か先も、『レイソルの選手と楽しく学んだな。子どもの権利があったな。』と思い出してくれると思う」(教員)
「日常生活に引き付けて子どもの権利を考えるアクティビティで、『生徒たちはこんな事を考えていたんだ』と自分にとっても気づきがあった」(教員)
協働授業について、レイソル選手の声とともに紹介している1分間ムービーも、ぜひご覧ください。
柏レイソルとの協働による授業は、レイソル・ホームタウンである柏市、野田市、我孫子市、流山市、松戸市、印西市、白井市、鎌ヶ谷市の学校(小・中・高校)より依頼を受けたのち、学校・クラブ・NGOの3者調整のうえ実施しています。
ほかアクティビティ教材はウェブサイトでも無償公開していますので、学校・教育関係者の方々には教室のモニターやタブレット、またはダウンロードしてご活用ください。教材内容やセーブ・ザ・チルドレンによる授業については、団体までお問い合わせください。
イラスト付き「子どもの権利条約 条文一覧」(A2ポスター版)
子どもの権利を知り学ぶことは、2023年施行の「こども基本法」にも盛り込まれているように、子どもにとっても教員・保護者など大人にとっても、人権尊重に向けた大切な一歩です。
また、部活動の地域移行やコミュニティ・スクールの取り組みが広がる中で、地域の関係者とも、共通の人権理解を持つことの重要性が増しています。
セーブ・ザ・チルドレンでは、今後も多様なステークホルダーとともに、子どもの権利を学び・実践する機会を推進していきます。
(アドボカシー部 松山晶)
【本件に関するお問い合わせ】
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 担当:松山、塚田
E-mail: japan.advocacy@savethechildren.org
TEL: 03-6859-0015(平日9:30〜18:00)