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アドボカシー
(公開日:2026.08.12)

世界の「紛争下の教育」について考える出前授業をおこなっています

 


セーブ・ザ・チルドレンでは、世界各地で起きている紛争と、教育への影響について伝える出前授業を行っています。

いま、世界では第二次世界大戦後、最も多くの紛争が起きています[1]。世界の子どもの約5人に1人が紛争地に暮らしている状況です[2]

こうした中、学校・大学への武力攻撃や軍事利用、子ども・学生・教員の殺害や暴力といった「教育への攻撃」も多発しています。2026年6月15日に発表された調査報告書「Education Under Attack 攻撃される教育2026」によれば、2024-25年にかけて調査対象28ヶ国では少なくとも8,566件の「教育への攻撃」が報告されています。これは前の2年間(2022-23年)より40%も増加している状況です。こうした攻撃により、少なくとも10,600人もの生徒・学生や教職員が死傷するなど被害を受けています[3]

紛争影響下で、子どもたちや学生、先生たちはどのような環境にあるのだろう。
なぜ、学校や大学が攻撃の対象とされてしまうの?
「紛争下の教育」を守るために、国際社会、そして日本に暮らす私たちには何ができる?

授業では、こうした問いについて、子どもの権利 SDGs(持続可能な開発目標)にも結びつけながら考えていきます。
社会・公民などの教科、平和学習や総合・探究の一環として取り上げてみたいという方、ぜひお問い合わせください。


※授業案内フライヤーはこちら

[1] The Peace Research Institute Oslo (PRIO). “Conflict Trends: A Global Overview, 1946-2025.” 
[2] Save the Children. “Stop the War on Children: Security for whom?” (2025)
[3] Global Coalition to Protect Education from Attack (GCPEA). “Education Under Attack 2026.”

【出前授業の実施例】 立教大学にて「紛争下の教育」をテーマに授業を行いました

2026年5月11日、立教大学の池袋キャンパスにて、セーブ・ザ・チルドレンの職員が講師を務める授業「子どもの権利から考える国際協力〜SDGsを起点として〜」のユースの役割を考える授業回にて、「SDGsとユースが果たす役割:紛争下の教育を守る『学校保護宣言』を中心に」と題して授業を実施しました。

授業ではまず、SDGsの目標4「質の高い教育」を入り口として、学生の皆さんに「教育に関する国内外の社会課題で特に関心のあること」を挙げてもらい、その課題解決のためにどのような仕組みが必要かを話し合いました。

続いて、世界の「紛争下の教育」に目を向け、ウクライナやイエメンなど紛争国の子どもたちの映像や各国政府・国際機関の動きも見ながら、教育が攻撃されることによる影響や国際社会の取り組みについて理解を深めていきました。


紛争国の子どもたちのメッセージ映像より。授業では動画・写真を交えながら理解を深めていきます

国際社会による働きかけの1つとして、2015年に策定された「学校保護宣言」があります。紛争地において学校・大学を攻撃や軍事利用から守るための国際的な指針で、2026年5月時点で世界123ヶ国が賛同し、国内法制度を見直すといった取り組みの後押しとなっています。

日本はまだ「学校保護宣言」に賛同していません。日本政府の賛同に向け、セーブ・ザ・チルドレンでは高校・大学生世代のメンバーとともに、発信・提言などの活動を継続しています。
授業には、2025年に展開した『学校保護宣言キャンペーン』のユースメンバーも登壇。「非紛争国の日本で暮らす自分に何が言えるんだろう・・・とモヤモヤしたこともあったが、それぞれの立場でできることがあると思う」と自身の経験をふり返りながら、イベントを通じて知る・考える機会を提供したり、国会議員と意見交換を行ったりしたアドボカシー活動(提言・啓発活動)の手ごたえを共有しました。


「学校保護宣言」への賛同を求める署名活動より。ユース世代による取り組みも紹介します

授業後半のグループワークでは、「日本政府による『学校保護宣言』の賛同のため、ユース世代としてどのようなアドボカシー活動ができると考えるか?」との問いについて、ディスカッションを行いました。
「まずはユース世代の中で『学校保護宣言』の知名度を高め、自分事として捉えられると良いのでは」、「インフルエンサーや企業も参画できたら広がりそう」、「“学校保護宣言に賛同しない理由”をなくしていくような働きかけも重要」など、多くの声が挙がりました。

セーブ・ザ・チルドレンでは引き続き、子どもやユース世代の皆さん、教育関係者と連携しながら、「紛争下の教育」への理解を広げ、仕組みに働きかける活動を続けていきます。

<その他の授業例>
埼玉県の学校にて、中学3年生の皆さんと授業を行いました(2025年6月)
聴覚特別支援学校の高校生と学ぶ 「学校保護宣言」(2026年2月)
都内大学で「学校保護宣言」の特別授業を実施しました(2025年10月)

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(アドボカシー部 社会啓発チーム)

 

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